キッズネット天理 趣意書

いま、子どもたちの世界にはさまざまな身上や事情が起きています。不登校、ひきこもり、いじめ、非行・・・。また、いままでは障がいという枠組みの中には捉えられていなかったLD(学習障がい)、ADHD(注意欠陥多動性障がい)、広汎性発達障がいなどの、一見障がいがあるとは気づきにくい発達障がいをもつ子どももいます。そして、その家族は不安と混乱の中で、周囲に理解されにくい我が子と向き合うことになります。

 このことは、天理教の中でも例外ではありません。教会長子弟をはじめとする、ようぼく子弟の中にも不登校、障がいなど、子どもの問題と直面しているケースは少なくありません。
ただ、教内には子どもに現れる現象のマイナス部分だけをとりあげて、プラスに向ける諭し悟りができていない場合があるように感じます。「二代、三代信仰しているのに、なぜ子どもにこのような身上・事情をみせられるのか?」親はそんな思いに苦しむときがあります。しかし、信仰者として子どもの身上・事情をマイナスなものとしてとらえることは親神様・教祖の本意でしょうか?

 教祖は世界たすけに取り掛かるにあたり、まず施しを続け、貧のどん底に落ちきることから始められました。当時谷底にいた人々と同じ地平にたち、どんな状況の中にあっても、心一つで陽気ぐらしができる道をお示しくだされたのです。

 その教祖のひながたを思うとき、子どもに起こることのすべては、親神様・教祖からいただいた、成人への大きなチャンスであると考えられないでしょうか。

 情報化社会になり、最新の情報に触れることは容易になりました。しかし、起こっていることの背後にある、当事者の気持ち、「つらさ」はなかなか伝わりません。自らの子どもの問題と直面しているからこそ、同じ立場で悩む人々の気持ちがわかり、おたすけに生かせるのではないでしょうか。

子どもの身上・事情は、決してマイナスなものではありません。子どもの身に起こるすべてのことは、いんねんを悟る手がかりであると共に、新たなおたすけへのお導きではないでしょうか。


 キッズネット天理は、スタートに当たり、2つのつながりを考えています。
1つは、子どもにさまざまな身上・事情をかかえる教会長、ようぼくのネットワークです。自らの子どもに何かあったとき、強い信仰があっても、ふと途方にくれる瞬間がないとは限りません。そんなとき、同じような子どもをもち、すごしてきた教友との出会いは、きっと大きな支えになるでしょう。その上で、私たちの使命であるおたすけに、自らの経験がどのように活かせるのかを考える、学びの場でもあると考えます。
また1つは、教内の子どもに関わる活動をしている教会・グループのネットワークです。前述のように、いま子どもの世界に起きている様々な事案に対して、おたすけ人としての立場を自任する教会やようぼくは、地域の中で具体的にどんな動きをしているのでしょうか。あるいはどんな役割が果たせるのでしょうか。まず、子どもに関する活動をしている教会や、様々な活動に参加しているようぼくの情報を集め、紹介し合いながら、つながりあうことが大切だと考えます。

 子どもの世界に起こっていることは、家庭の問題でもあり、それを取り巻く社会の問題でもあります。子どもたちと向きあうことは、子どもに起こる現象を入り口にして、その背後にある社会の問題と向きあうことでもあると思います。それこそ、いま、本教に求められている世界たすけではないでしょうか。

 キッズネット天理は、子どもに身上・事情を見せていただいているようぼく、そして子どもに関する活動をしているようぼくがつながりあい、互いに学びあい、刺激しあって、子どもをとおして世界だすけを展開するためのネットワークです。

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